今の時期は、皆さま何をされてお過ごしでしょうか?
日本人的な感覚でございますと、今の時期は年明けとされ正式に年が変わったと認識されますが、ここベトナムではまだ年は越しておらず、年末に近いような感覚でございます。
ベトナムでの正式な年の変わり目は旧暦で表され、今年の正式なテト(旧暦の1月1日)は新暦では2月1日となります。
テトは新暦に換算すると1月~2月の間で毎年変わりますので、日本の感覚からは少々不思議に感じられますが、この旧暦の1月1日にあたるテト(旧正月)は、ベトナムの歴史的にも文化的にも非常に重要な日となります。
このテトの際によく食べられるもの、日本でいうところの餅に相当するものがバインザイ(Banh Day)となります。
今週(1/10~1/14)のお野菜ボックスには、ベトナム伝統の緑豆餅であるバインザイ(Bánh giầy)をお届けさせていただいております。
今週にお届けできなかったお客様には、来週(1/17~1/21)の期間内のお野菜ボックスのご注文の際に、プレゼントとしてお届けをさせていただくようにいたしますので、ぜひお召し上がりください。
ほかにもバインチュン(Bánh chưng)というものもございまして、こちらも別途こちらにてご紹介させていただき、テト前の週(1/24~1/28)にプレゼントとしてお届けさせていただく予定でございます。
バインザイ(画像左)とバインチュン(画像右)は、それぞれ天と地を象徴しております。
バインザイは、餅粉をよく練ったものに餡を入れ、丸い形を作り真っ白く仕上げることから、これを太陽(天)に見立てて制作しているとされています。
バインチュンは、豚肉の入った緑豆餡をもち米で形作った後、ゾンの葉(Lá dong)で包んだ後に竹から作った紐を結び、四角く仕上げます。この形を地に見立てて制作しているとされています。
バインチュンは炊く前のもち米を使用しており、大なべを使用して8~14時間ほどの長時間茹でます。
以前はテト直前になりますと、かなり多くの家庭が道路脇で大なべを出し、薪をくべて長時間掛けて作っておりましたが、年々自分の家で作るバインチュンを作る家庭は減りつつあるようです。
バインチュンは、テト前の時期には親しくしているベトナム人の方からプレゼントとして贈られることも多くあります。
そのまま食べることができますが、包丁で上手く切るのは困難なうえ、少々食べにくい味に仕上がっているものもございますので、次の機会にまたお知らせいたします。
この2つがテトを象徴するベトナムの伝統料理とされており、ベトナムの伝説に登場する人物であるフン王を始めとした先祖を讃え祀る意味もある料理となります。
バインザイは今後しばらくの間販売をさせていただく予定でございますが、日持ちをしないため、必ず配達前営業日中までにご注文ください。
伝統的なバインザイには、しょっぱい塩味のものもございますが、おそらく日本人の口には合わないため、甘い物のみお届けをさせていただくようにいたします。
バインザイはそのままお召し上がりいただけますが、以下の点をご注意ください。
- 中に入っているものは、緑豆とココナッツの餡になります。
- 常温で保存される場合には、お届け当日にお召し上がりください。
- 冷蔵庫で3日程度保存できますが、硬くなりますので電子レンジで軽く温めてからでございますとおいしくお召し上がりいただけます。
- 保存料などは使用しておりませんので、必ずお届けから3日以内にお召し上がりください。
- やわらかいものでございますが、お子様がお召し上がりになられる際にはのどに詰まらせないように十分にお気を付けください。
- 包みとして使用している葉は食べられませんので、ご注意ください。
そのほかにも、ご意見やご要望・取り扱って欲しい商品などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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