フート省の契約農場への視察へと行ってきました。
フート省の畑はハノイの西に70㎞ほどのところにございますが、高速道路もなくあまり整備されていない道も通りますので、2時間ほどの時間が掛かる場所にございます。
最近はコロナウイルスの影響もあり、定期的な確認にはスタッフが単独で行っていましたが、久しぶりに事務所スタッフがほとんど全員揃っての視察です。
この畑は2ha程度とそこまで広くないのですが、一区画を小さくして少量多品目栽培を行っておりますため、端から端まで歩いて畑の様子を見ていきます。
畑は日差しを避けるところが少なく、必然的に直射日光に当たり続けますので夏場の視察は女性スタッフが嫌がりますが、本日のような気温で曇りで良かったです(笑)
この畑は葉物をメインとして栽培しておりますが、一部実験のような形でも栽培しているお野菜があり、しゅんで依頼して作ってもらっていた甘とうがらしがもう少しで収穫できそうです。
しゅんでは何度も日本品種のピーマンの栽培を試みておりましたが、北部で作る際もダラット高原で作る際もうまく実がならないうえに実が小さく形も悪くなり、非常に栽培が難しい状態でしたため、比較的栽培が容易な甘とうがらしを作っておりました。
甘とうがらしは名前にとうがらしと入っていますが辛くはなく、苦みが少ないピーマンのような風味で、日本のピーマンのように調理いただくことができます。
この甘とうがらしは近日中にお届けをさせていただく予定でございます。
また、好きな方は好きな野菜の一つでもある、ラディッシュもできてきました。
ラディッシュを栽培する際に、稲わらを雑草除けに敷いています。
稲わらは土に入る日光を遮るので、雑草が生えにくくなり、土の保水性や泥はねによる病気抑制の効果もある効果の優れものです。
今でこそ稲わらはかなり手に入れやすくはなりましたが、収集・輸送のコストが掛かることから、数年前までは稲わらはそのまま焼かれることが多くありました。
今のベトナムの大気汚染の大きな原因の一つとして、この収穫が終わった稲わらが焼かれることも挙げられています。
日本では、ベトナムに比べると大きな畑を機械を使って栽培することが多いので、手間と時間が掛かる稲わらよりも農業用のビニールで覆うのが一般的となっていますが、資材も大規模な畑も少ないベトナムにおいて、農業技術者からすると稲わらは本当に重宝します。
日本人の方はあまり食べることが少ないつるむらさきは、虫食いも少なくきれいに栽培できています。
小松菜は端の畑が隣の畑の害虫に食われて全滅に近い状態になってしまいましたが、反対側の畑ではそこまで被害がなく幸いでした。
コアなファンが多い空心菜は、今の時期頑張って育てておりますが、15㎝くらいまで成長させるのが精一杯でしたが、ほかの野菜も含めてご希望の場合にはお届けできますので、もし必要な場合にはお知らせください。
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