ベトナム北部では、テト期間よりずっと日が照らず、シトシトと雨が降り続いて寒い、なんとも過ごしにくい日が続きますね。

夏場は夜遅くまで人がごった返す通りも、寒い日には全く人がいなくなるほど、ベトナムの方は寒い気候が苦手のようです。

人にとって過ごしにくい状況は、作物にとっても厳しい環境になりやすくなります。

気温自体は、ベトナム北部では凍りつくほどの致命的な寒さに襲われることはありませんのでほとんど問題ありませんが、ずっと曇りが続くため日照不足に陥りやすくなります。

また、雨によって地面が湿った状態が続きますと、根が腐ったりして品質が急速に悪化していきます。

今週に入荷したほうれん草も、実は収穫した段階で品質が悪いものが多く、60％ほどを廃棄しなければなりませんでした。

日照りや大雨によって品質が急激に悪くなりやすいのは夏場ですが、ベトナムの冬はゆっくりじわじわと悪化していくような形です。

しゅんのスタッフも畑まで野菜の状態を確認しに行きますが、この時期は地面がぬかるんでいて、なかなか大変なようです。

また、乾季に入り天気が安定してきた中南部のダラット高原では、日本種のカボチャを久しぶりに収穫できました。

こちらのカボチャは来週からお届けをさせていただく予定です。

通常お野菜は新鮮を売りにして販売をしますが、カボチャなどの一部のお野菜は収穫したての状態では美味しくないため、数週間ほど寝かせてから販売されることが一般的です。

ベトナムで一般的なオランダ種などのカボチャも栽培・販売ができますが、やはり甘みや香りが段違いに良い日本品種は人気があり、ベトナム人のお客様にもご好評いただいているお野菜の一つとなります。

栽培方法や保管の方法なども非常に難しい日本種のカボチャは、ベトナムでは栽培が難しいためあまり一般的に広まってはおりませんが、今後は高原地帯などを始め栽培される方は増えてくるかもしれません。

ハノイでは相変わらず寒い日が続きますが、3月に入る頃には少し暖かくなり始めると予報されております。

皆様も体調など崩されぬようお過ごしくださいませ。